加筆修正を行いました

最終更新日は2017/1/26です。修正前と内容が異なる場合があります。








25周年記念セットを購入したので、パッケージ版の『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』のプレイ感想・評価です。一通りエンディングは済ませて、収集作業とタイムアタックをやっている状態です。未だセットを開封していませんが…

アニメ版の要素が結構反映されていますから、そこも踏まえて書いていこうかと。なおソニックトゥーンのブランド評価に疑問点をつづった記事もありますので、ご興味のある方はどうぞ。



上記のリンク先の記事はネット・SNS上の一部ファン達の評価方法の現状を語る内容から、少し強めな口調と持論で書いています。あらかじめご了承ください。


またレビューの前に、これを言わせてください。

アニメ『ソニックトゥーン』日本語版、2017年配信オメデトウ!



発表を後から知ってテンション上がりまくりです。かつてのソニックXのようなテレビ放映ではなく、ネットフリックス(Netflix)の動画配信という形にはなりましたが、それでも配信をしてくれたのは嬉しい。

ちょうど限定配信の『フラーハウス(フルハウスの続編)』も観たいなと思っていましたので、これを機にネットフリックス加入しようかと。自分はクレジットカード持っているから良いですが、持てないであろう学生達にはハードル高いだろうなぁ…と思った今日この頃。

以下、ネタバレ注意!

以下の内容にはネタバレが含まれています。


記事における前作とは『アイランドアドベンチャー』のみ指します

2016年11月現在『太古の秘宝』は未プレイなので、前作については『アイランドアドベンチャー』のみを比較対象とします。



個人的プラス評価・期待点


ある意味アニメ版が日本語吹き替えで観れる


一部プリレンダムービー(ゲームのグラフィックではない方)が使用されていますが、アニメ版と同じです。なのである意味、アニメの日本語版がようやく観れたと言っても差し支えないかもしれません。アニメ版準拠のせいか、結構ナッコーのテンションが高かったですねェ。これはマッスルズじゃないとダメです(笑


アニメ版を知っているとより楽しめる


完全オリジナル要素だった前作とは違い、今作はアニメの世界観の延長線上にあります。なのでオーボット&キューボットや卵のロボット(バーンボットなど)が登場し、設定資料にもアニメ版に関するものばかり。

例えばアニメの第1シーズン1話にて、テイルスが大ケガを負って気がつくまでの間のシーンに登場した、テイルスとソニックがゲームを遊んでいてポップコーンが飛んでいる写真は、実はアニメ放映するにあたってのCGテスト画像で、第2シーズンに登場するメカが先行でお披露目されていたり…

など、アニメ観てると本当にニヤニヤが止まらない資料ばかりなので、観ることをオススメします。というか、ソニックトゥーンを語るならアニメ版を観ていないと話にならない。すべきじゃない。というか観ないと魅力1割以下。

個人的には設定資料ギャラリーの枚数が少なく感じたので、もっと欲しいですネェ。


今作でも相変わらず


キャラクターのグラフィックは、前作同様に64時代のレア社を思わせる好みが分かれる造形ですが、ステージの細かさは流石で、見ているだけでも楽しい。

他にもエリア選択画面を見ると、『カットスロート・コーブ』辺りに卵らしき顔の建造物がさりげなく描かれています。こうゆう遊び心大好き。


ゲーム版もスティックスが可愛い


中の人の演技もあるでしょうが、今作はゲーム版でもスティックスがアニメ版に負けず劣らず可愛くて面白い。前作におけるブースト時のかけ声が「はっ!」が今作では「うんにゃー!」だったり、ストーリーでもトラブルメーカーじみてますが、そこが良い。

気に入ったものには盲目になる性格は、アニメの第1シーズン4話ですっげぇキモいデザインなバスターというロボット犬を飼った話に通ずるものがありますよね。


ロック調のステージ曲が多い


ロック調のステージ曲が今作には多いおかげで、前作以上にソニックっぽさがありますね。なお公式のインタビュー記事を探し回ったのですが、どうやら『ソニックR』や『オールスターレーシング』など、歴代ソニックシリーズの曲を作った人が『太古の秘宝』に引き続き今作にも関わっていたとのこと。

メインテーマ曲は正直前作の方が好きですが、ステージ曲は今作の方が好きです。


『ファイアー&アイス』の音楽聴いてみた。

--- 大谷智哉のKEEP ON RUNNING★ ---




操作とゲームのテンポが大幅に改善


前作ののっぺりとした操作性、ステージ切り替えはギミックを挟むというクラシックソニックもビックリなテンポの悪さは、今作では本家ソニックシリーズを思わせるスピーディな内容に仕上がっています。

ソニックチームが延期をしてまでしっかりとブラッシュアップしてくれたお陰で、一部を除いてソニックだけでゴール可能、スプリング移動でスムーズになり、その点のイライラも解消されました。

またステージ中に十字キーの左右のみでキャラクターを切り替えられるようになりました。前作は十字キー全てに割り当てられていたので、直感性という面では弱かったですからね。


数々のギミックが楽しい


氷のギミックを置くことでワンパターン化を防止し、大砲や爆弾など、爽快感を損なわせないソニックらしいギミックは楽しいですね。『ソニックラッシュ』までのディンプス製ソニックを彷彿とさせます。

爆弾は後半になると導火線が2つになるなど、少しテンポが悪くなりますが、操作を極めればそこまで問題になるレベルでもありません。


今作は「スピンダッシュ」のソニック


前作は存在意義が不明だったスピンダッシュが、今作ではあまりにも便利すぎますね。常時ダッシュ状態になるので、ブーストよりもはるかに速い。

従来のソニックとは違ってXボタンだけで連打で貯める必要無し、それに加えて硬直時間がなくなり連続使用可能になったエアーダッシュと同じボタンですから、Xボタンをいかに使いこなせるかが重要になります。下に押せば実質ストンピングになりますしね。

スピンダッシュを体験すると、Yボタンのブーストがほぼいらない子。遅いし。


後半のエリアが本当に面白い


特に面白いのが、終盤エリアの『ゴシック・ガーデン』ですね。曲も全体的にカッコ良いですし、ギミックや地形がメガドラ時代を彷彿とさせるものが多いので、やっていてすごく楽しい。

というか、

このエリアだけソニックチームが作ったんじゃないの?



…と思わせるぐらいに完成度が高く、リピート性が高いですね。


海外評価も前作とは打って変わって…


海外の評価で言えばソニックにやたら厳しいIGNも、今作をファイアー&アイス(Fire & ice)ならぬ「ファイアー&ナイス(Fire & Nice)」と表記するほどに評価しています。

すごく高評価…というわけではありませんが、前作の悪くはないが面白くもない、ソニックとして落第点と評されたのが、ようやく面白いゲーム、ソニックらしくなってスタートが切れたと評価されたのは感慨深い。

ゲームサイト全体で、今作を高く評価している傾向が見受けられました。一部では辛辣(しんらつ)な評価もありましたが、これも一理ある内容だったので後述します。



スタッフロールについて


まあ黒背景にスタッフロールがスクロールするだけですが、個人的にこのシンプルさは好印象です。前作のはソニックのゲームではなく、これサンザルゲームズのスタッフロールだよね? …ってなるぐらい自己主張が激しかった。

ギャラリーからはなぜかオープニングムービーよりも前に設置されていて、最初に見る事が出来ます。ソーシャルゲームじゃないんですから…


個人的マイナス評価・疑問点


説明不足の多さと分かりにくさ


例えばソニック・コレクションは言うなら「ギャラリーコンテンツ」ですが、前作には下画面にしっかり説明があったのに、今作では何故か省かれています。それらしき説明はロード中のヒント解説ぐらいです。

またステージごとに選択できる要素が追加されているものの、ステージ名が毎回凝った名前にされているので、これはアクションのステージなのか、ミニゲームのステージなのかがパっと見では分かりにくい。エミーのハンマーに関しても、ゲームを進めると変えられるんですが、それぞれどう違うのか、能力すら書かれていません。


決定ボタンの配置


何故かこのゲームって、ステージリザルト画面ではAボタンがリトライ(やり直す)、Bボタンで閉じる(次に進む)…なんですよね。

海外では日本と真逆で、Bボタンが決定、Aボタンがキャンセルの文化なのは知っていますし、箱(XBOX)のゲームや洋ゲーではよくある事ですが、ステージリザルト以外のボタン配置が日本のゲームと同じAが決定、Bがキャンセルという謎仕様。確か前作でもそんな感じだったと思いますが…なぜ統一させないのか。

まだ下画面の右下に閉じるボタンがありますから、マシではあるんですけどね。


アンロック方法について


今回は手持ちのラグニウム鉱石でアンロック…というか、実質上買い物ができます。設定上はラグニウムで開発しているのでしょうけれど、正直リングでしたかったんですがね…(苦笑

アンロック場所がバラバラに点在しているので、何かしらのショップを作ってそこで買い物をする形式をしてほしいなと、やっていて感じました。


ボス戦について


ボス戦自体は楽しいんですし、デザインもクラシック時代の雰囲気をリスペクトした上で、遊び心を加味している感じが好きですが、イントロムービーはスキップ不可、ボス戦における盛り上がり演出に欠ける部分は気になりました。

というのも、今回のボスはソニックと他の仲間1人の組み合わせの数だけしかおらず、全員が力を合わせて立ち向かうボスが存在しないので、ラスボスらしいラスボス、展開が今作にはいないんですよね。まだ前作のラスボスの方がそれっぽかった。

アニメ版では大体全員と力を合わせて戦っているのに…


一度クリアするともう遊べない


ステージ内にあるミッションステージは結構歯ごたえがある内容なので、一度クリアしたらもう入れなくなるのはもったいない。何かしらミッションステージだけでタイムアタックが出来て、再び遊べるコンテンツやエリアがあれば…


改善されなかった要素


アクションステージ部分は同じエリア内でも背景が異なるステージが多いので見てて飽きませんが、ミニゲーム系やボットレースは全て同じ背景なので飽きてしまいます。

前作でもただ障害物とシビア性を多くしただけで、新しい高難度ギミック無し、背景が全く同じの使い回しでしたが、今作でも改善されませんでした。トンネルミニゲームは炎と氷のギミックやドラゴンリングのおかげでワンパターン化はそこそこ低減されましたが…

例えばボットレースやホバーミニゲームなら、それぞれの背景を夕方とか夜にしても良いんじゃないかと。それだけで同じ背景でも違う表情が見れますし、飽きっぽさを低減させられるのでは?

改善されなかったと言えば、ブースト攻撃が今作でもスキルを入手しない限り出来ないんですよね。先ほど、今作はスピンダッシュのソニックだと書いたのは、これも理由の一つです。

そしてスピードアクションに致命的な、すれ違い通信をすると一瞬フリーズする部分も直っていません。


UIの古臭さ


改善されていない…とは少し違いますが、この作品のUIって、まるで1、20年前のゲームのような、変に立体感をつけたアイコンやゲージの表示が目立っていて、それでいて昨今のトレンドであるフラットデザイン(立体感をつけず、シンプルな色や図形で表記する)の要素も少し入れているので、とても中途半端な印象を受けます。

良く言えば64のゲームを彷彿とさせる懐かしさ、悪く言えば時代遅れのセンスですね。


ソニックは確かに速いけど…


スピンダッシュはソニック固有の能力なので、ソニック以外のキャラクターで爽快感とタイムアタックを極めることは結構厳しいです。そもそも他の仲間は足の止まるアクションですからね。

アニメ版の設定準拠ですから、スピンダッシュがソニックの固有能力なのは分かるんですけれど、クラシック時代のソニックや『ソニックアドバンス』のように、どのキャラクターでもスピンダッシュが使えたらいいんですけどねぇ。

ファイアー&アイス能力をコミュニケーターで共有できるなら、スピンダッシュもお願いできませんか?


ミスが許されない


テンポは早くなりましたが、ミスすれば戻される仕様は今作にもあります。結構戻されますし、ゴリ推しで進めないですからタイムアタックには痛手。しかも無敵時間がありませんから、トゲにハマってしまえばミス確定。

ゲームオーバーやコンテニューが無いとはいえ、リングどころかラグニウム鉱石もリセットされてしまうのは痛い。ある意味ミスが許されない点は、本家ソニックよりも鬼。


ストーリーの評価について


先ほど海外レビューで辛辣な評価があったと書きましたが、共通していたのが「ストーリーが単調」、「ギャグのセンスが微妙で大味」というものでした。

確かにストーリーはアニメ版の延長の冒険として作られているのか、結構あっさりしていて短く、イメージ的には『ソニックロストワールド』を思わせるあっさり感で、ムービーを全部合わせると30分ほど。アニメ版は一話10分前後なので、前後篇と考えれば妥当かなと個人的には思っています。

まあソニックは基本的にストーリーは後付けで、ゲームの遊びを重視するシリーズですが。

それを言ったらファイアー&アイスの能力は詳しく説明されないまま、いつの間にか裂け目の問題の話になっていますしね。一応ラグニウム鉱石から発生したエネルギーの副産物だというのは推測できるものの、ドラゴンリングなんて(ry

ギャグ部分もアニメ版よりかは結構アメリカンというか、露骨なコメディ動作が多い。特にリアルタイムレンダリングムービーが顕著(けんちょ)で、アニメでも言い回しがアメリカンジョーク満載ですが、動作はまだ日本人にも馴染める、違和感がそれほどないレベルです。

後セリフ関連でいうと、字幕が表示されたりされなかったりしたり、一回の字幕量がとんでもなく多いのが気になりました。まあ見なければ特に問題ないですけども。


総評



一言で言えば、今作によってゲーム版ソニックトゥーンはマイナスからゼロになった感じです。

前作がかすんで見えるほど面白いゲームですが、ミニゲームの使い回しや説明不足感など、まだ改善点が多々あるゲームだと思います。重ねて言うように、マイナスからゼロになった、再出発のゲームですね。まだまだ面白くなる要素がたくさん詰まっています。

もしかしたら次回作にはメタルソニックも出すかもしれない…だそうなので、今後も楽しみに待っています。

関連記事

コメント

プロフィール画像

赤竹 忠吉

(Tadakichi Akatake)

『ソニックフォース』で発表されていた第3のキャラクターが、プレイヤーが作るアバターだったとは…カスタムパーツをフィールドで探索か、ショップや実績でアンロックする方式にすれば、タイムアタック以外のやりこみ甲斐がありそうですね

Profile:

イラストやマンガにデザイン、UI・UX、HTML・CSSまで幅広くやれる京都生まれのウサギ好き


myutau107 ○ gmail.com

○を@に変えてお送りください